リトル・ランボーズ

リトル・ランボーズ [DVD]

リトル・ランボーズ [DVD]

独創的な少年ウィルと問題児扱いされている少年カーターの“映画”で結ばれた友情を描いた作品。
ウィルの世界観もめちゃかわいい落書きで表現されて面白いし、へっぽこなフランスの交換留学生に感化されているもさい英国少年たちも面白い。でも後半は心のぶつかり合いや友情の深みにぐぐっときて、少年の友情っていいなぁとしみじみ思うのであります。ただ、最後にカーターの兄がいい兄になっちゃうところはしらっとしたけど。
カーターがスタンド・バイ・ミーのころのリバーフェニックスに役柄だけでなく顔も似ているので、スタンド・バイ・ミーを思い出してきゅんとしました。

スタンド・バイ・ミーは本当に大好きな映画です。少年の友情を描いた作品では右に出るものはない!ってそんなに映画を見てないからわかりませんが。音楽も作品にはまりすぎて、曲を聴くだけで作品の空気感がくっついてきてしまいます。
なんといってもリバーフェニックスの役が良すぎ!劣悪な家庭環境にありながらもギャングになって終わるのではなく、強くまっすぐな心根がある少年であるという雰囲気をかもし出しています。
そして、語るのが大人になった小説家の主人公で、最後の最後に大人になったリバーが弁護士になって人を救おうとして刺殺されたことがさらりと語られる。そうすると、この映画ですっかりリバーの役柄にはまりきっている私は弁護士になったという“らしさ”に納得し、殺されたという事実にぐさっときてなんともいえない喪失感を味わうわけです。この“もう彼はいない”という事実が少年時代の友情物語をよりかけがえのない美しいものへとしてしまう魔法のように思われます。
実際リバーフェニックスも若くしてなくなってしまって本当に悲しかったわ。ハリウッド俳優で初めて惚れた相手でした笑。写真集も買いました笑。でも、写真集の彼はスタンド・バイ・ミーのころより少し大人になっていました。本当に少年時代は短いものです。でもその時代の友情がかけがえのないものであることは私も知っているのであります。友に感謝。