ジャック・メスリーヌ ノワール編

映画「ジャック・メスリーヌ ノワール編」を見てきました。
32回の銀行強盗、4回の脱獄を繰り返した男の生き様を描いています。
なんといっても、ジャック・メスリール演じるヴァンサン・カッセルがかっこよいです。でも、ジャックについては、決してあこがれたり英雄視したりする人物ではありません。
本当に極悪人なんです。宅間守みたい、ってよくわからない例えですね。

一人の女性を守り抜くとか、ギャング仲間を大事にするとか、父親との葛藤を描くだとか、戦争などの時代背景に伏線を引くとか、なんかこう、ジャックという人を理解するための丁寧な描写がほしかったかな。
女にモテるけど、女を殴って「女より仲間をとる」とかいっちゃうし、その仲間も結構簡単に殺されちゃう。父とは違う生き方をしようとするけど、何も犯罪を犯さなくてもいいと思うし、戦争がジャックに何らかの影響を与えたとしても、それが凶悪犯罪者につながるとは納得しがたいのです。
それより、突発的に怒る感じから、脳の怒りの感情をコントロールする部位に欠損が見られるのではないかと想像してしまうのです。時々そういう人います。俺を怒らせる世の中が悪い、みたいな。そんなところが宅間守的だと思ったのです。

ジャンヌ演じるセシル・ドゥ・フランスが素敵です。すごく好きな顔!生まれ変わるならこういうフランス人になりたい。

先着順でもらった香水がめちゃいいにほいだった!
甘くて危険なちょい悪男の香り。ジャックは極悪ですが。
フランス語が聞けたし、香水が気に入ったから星3つ★★★☆☆

右がその香水。YVES SAINT LAURENTのLA NUIT DE L'HOMME
左は私が自分のためにうまれて初めて買った香水。クロエと散々迷ったけど、女性らしさを引き出してくれそうな、すんだ香りが気に入ってこちらに決めた!